東京都心部での生活にこだわって狭小住宅を考えてみたいと思います。地域差はありますが土地の坪単価が150万円以上しますから、20坪で3千万円以上が土地の予算、そこに坪65万円の30坪ほどの住宅を建てると、合計の予算が約5千万円以上というのが狭小住宅のモデルケースと考えます。この価格はマンションもしくは建売住宅と比べ予算的には変わらないので、自由に裁量のきく一戸建て注文建築が可能です。ただし、狭小地ですから、様々な工夫を凝らし、狭く感じさせない設計・生活する上での機能性そしてしっかりした保証が必要です。
狭小住宅の厳密な定義はなく、狭い土地に建てられた床面積の小さな住宅のことです。おおよそ20坪未満の敷地に建つ住宅を指すようですが、都会における小さな住宅はすべて狭小住宅といえるかもしれません。昨今狭小住宅が注目されていますが、それは都会において狭いという制約条件に関わらず、デザイン的に優れ、機能的で工夫された住宅を優れた建築家がつくり、雑誌やテレビ等多くのメディアに取り上げられ人気を集めているからです。
お金をたくさん持っている人と持っていない人という2極化傾向が顕著になっています。一般生活者は終身雇用制の崩壊後、所得の伸び悩みの中で、生活に対する経済的不安を抱えています。都会の土地価格相場は、下落傾向にあるとはいえ今でもなお都心部は高すぎるといえます。しかしここにきて、没個性かつ安普請の建売住宅への不信感や、過剰供給に陥った均質的で資産価値が低いマンションへの心離れが少しずつ増えている傾向が見られ、長引く不況下のデフレ状況のもと、インターネットを中心とする情報化の発達等の影響を受け建築費の値下がりが見受けられます。ユニクロブランドの台頭が象徴するように、購入スタイルの価値観の変化は生活者がローコストで質の高いものを購入していく賢さの表れです。地価の下落とともに都会でも小さなマイホームを建てられるという環境が整いつつあるといえるでしょう。
もしお金持ちだったら広くて大きな家に住みたい。当たり前の欲求かもしれません。しかしほとんどの人がたくさんのお金があるわけではありません。始めから狭小住宅を狙っているわけではなく、資金力から購入できる土地が限られ、やむを得ず狭小住宅となる例がほとんどだと思います。でも、限られた敷地だから最大限有効に使いたい。小さくたって機能性が高く気の利いた家に住みたい。できたらお洒落な今風の家を建てたい。建築家がいろいろ工夫しアイデアを持って「狭い」「小さい」という負のイメージを変えていっています。狭いからこそ、空間をうまく利用する知恵と技を凝らし、住む人にとって快適な住まいにつくることが狭小住宅建築の妙です。
デザイナーズ狭小住宅のサイト kyosho-house.comより
最近の傾向は変わってきましたが、一般的に敷地面積が小さい土地は大手デベロッパーが商売にならずほとんど手を出さないものです。さらに狭小地は敷地の形状が変わっていて旗状で不便だったり、隣近所が密集していたりと条件はさまざまで、そのような難しい条件の敷地なかなか買い手がつきにくいものです。従って最初から土地単価が安い傾向にあります。土地代が安いところに工夫を凝らして住み良い住環境を築くことができるのです。昨今のデザイナーたちもだいぶ狭小住宅を手がける人が増えてきました。都会生活をし続けていかれたいご夫婦のみの生活をされている方、親子3人で暮らしている方など居住者数が3人程度の方は資産価値もありマイホームを手に入れるチャンスかもしれません。上手な住宅ローンを使えば都会生活をしながら賃貸マンションの家賃並みの支払いで戸建て住宅を持つことが可能になります。
狭小住宅は狭い場所なので様々な工夫を凝らし。狭く感じさせない設計・デザインが必要です。採光・通風・収納・開放感の演出など、綿密な計画が必要になります。快適に暮らせるための発想の転換が必要となります。「狭小住宅.com」は、狭小住宅で豊かに過ごすための、アイデアをさまざまご紹介するサイトです。